GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用が壁に突き当たろうとしている。リスクを取る資産構成に変えて約3年。株高で利回りは上がったが、振れ幅も増した。株・債券の運用の難しさからオルタナティブ(代替)投資に突き進むが、課題は山積みだ。

(写真=安倍氏:UPI/amanaimeges、黒田氏:ZUMA Press/amanaimages、トランプ氏:Sipa USA/amanaimages、下:読売新聞/アフロ)

 「この値上がりはおかしい。だが、空売りをしても下げないかもしれない……」

 独立系ヘッジファンドのファンドマネジャー、原田謙介氏(仮名)は、名古屋鉄道の株価がするすると上がっていくのを見て、いったん空売りを仕掛けようと考えたが、結局思いとどまった。「株価上昇の原因はGPIFなど公的資金の買いだろう。売り向かうのは得策ではない」(原田氏)と見たからだ。