テリーザ・メイ英首相が解散を突然発表してから約1カ月半 。英国の下院選挙が6月8日に迫った。与党保守党の勝利が予想されており、EU離脱交渉を前に安定政権を築きたいメイ首相の思惑は達成されそうだ。ただ、交渉が2019年の期限までに妥結する可能性は低い。早期の選挙はこれを考慮したものでもある。

「離脱交渉で妥協するくらいなら、何も合意しないで離脱した方がましだ」。5月18日、英国のテリーザ・メイ首相は聴衆に訴えかけ、欧州連合(EU)と対決する姿勢を鮮明にした。
6月8日の下院選挙まで残り約3週間。この日、メイ首相は党首を務める与党・保守党の選挙公約を発表した。スローガンは「強く、安定した英国を作る」。法人税率の引き下げ、労働者の権利拡大、電気ガス料金の上限設定など強い英国を目指すために不可欠とする政策を次々と掲げた。
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