業種別ランキングの上位には、働き方改革に積極的に取り組む企業の躍進が目立った。

業種別ランキングは顔ぶれが多彩
●業種別・女性が活躍するベスト3社

 食料品業界で1位となったのはサントリーだ。16年から働き方改革を経営課題の一つと位置づけ、部署ごとに目標を掲げて具体的な取り組みを立案・実行。生産性の高さを人事評価の指標にするなど多角的に長時間労働是正に取り組んだ結果、「1年間で全社の残業時間を約10%削減した」(サントリー)。

 ITをフル活用しながら働き方改革に取り組むのは、情報・通信業界1位の日本IBMだ。電話会議システムや社内SNSなどを活用し、外出先や自宅にいてもチーム間で情報を共有したり、チームワークを効率化したりできる仕組みを整える。

 総合ランキング上位でおなじみの企業では、さらなる女性リーダー育成や管理職登用への取り組みが際立つ。

 サービス業界1位、総合ランキング5位のパソナグループは15年より「副役員制度」を導入。副役員に任用された社員は情報収集や分析などを通じて役員をサポートする。15年に副役員に任命された16人のうち5人が女性で、うち2人は早くも執行役員に昇進した。

 サービス業界で3位のジェイティービーは、女性管理職の登用度を測る「管理職登用度」で1位を獲得。ロールモデルが少なかった中堅層の法人営業職の女性を対象にメンタリング研修を行うなどの“人材引き上げ策”を講じた結果、「国内グループ会社の女性役員比率を16年に5%にする」との数値目標を計画通りに達成した。

 女性管理職の育成や、数値目標の到達に成功している企業に共通するのは、「個を伸ばす」という視点だ。

 社員一人ひとりの価値観やライフスタイルの多様化に目を向けながら、強みを見極め、能力を引き出し、適材適所の配置などを通じて人材を生かすのがダイバーシティ経営の原点。女性の活躍推進への取り組みは、本気のダイバーシティ経営への重要な足がかりとなる。

働きがい働きやすさ、この会社が優秀
●採点カテゴリー別ベスト3社