重視する点、トップは「安さ」
中ジョッキといっても、実はチェーンによってジョッキのサイズが違い、表面的な「価格」だけでは一概に安さを測れない。そこでサイズを明らかにしているチェーンから聞き取り、1ミリリットルあたりの価格を算出した。その結果、鳥メロが0.55円で最も安かった。2位の鳥貴族(0.83円)などを大きく引き離している。
居酒屋を選ぶ際の消費者意識を探るため、日経ビジネスは3月中旬、首都圏在住の成人男女にネットでアンケートを実施した。
- 友人や同僚と居酒屋チェーンに行く場合、1人あたりの支払い料金はいくら程度が妥当だと考えていますか。
- 通常、居酒屋チェーンで支払う金額は、2~3年前と比べてどのように変化していますか。
- 2~3年前と比べて居酒屋チェーンを利用する頻度はどのように変化していますか。
- ビールなどお酒が値上げされた場合、居酒屋に行く回数は変わりますか。
- 居酒屋チェーンに対して何を重視していますか?
コスパ人気の上位3チェーン 利用したことがある人のうち、コスパがよいと回答した人の割合 |
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![]() | 62.0% |
![]() | 43.4 |
![]() | 38.7 |
![]() ジョッキサイズを公開していない居酒屋チェーンを除いた順位 |
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1ミリリットル あたりの料金 | 料金/ジョッキサイズ | 銘柄 | ||
1位 | 三代目鳥メロ | 0.55 | 199円/360ミリリットル | スーパードライ |
2位 | 鳥貴族 | 0.83 | 298円/360ミリリットル | ザ・プレミアム・モルツ |
3位 | 土間土間 | 1.08 | 390円/360ミリリットル | スーパードライ |
4位 | 八剣伝 | 1.13 | 430円/380ミリリットル | スーパードライ |
5位 | 庄や | 1.23 | 490円/400ミリリットル | スーパードライ |
居酒屋チェーンで支払う1人あたりの料金は「3000円未満」が半数を超えた。2500円未満の低価格志向の消費者が約4分の1を占める。使う金額の変化では2~3年前に比べて「減っている」と答えた人が32.0%と「増えている」の13.6%を上回った。利用する頻度では「減っている」が58.4%を占め、消費者の財布のひもは固くなっている。
こうした節約志向を反映して、居酒屋チェーンに対して重視する項目を聞いたところ「料金の安さ」が55.5%でトップ。2位の「料理の味」(55.3%)をわずかに上回った。
「安くておいしい」という「お得感」、つまりコストパフォーマンスはどのチェーンが高いのだろうか。利用したことがある人のうち、「コスパがよい」と回答した人の割合は、鳥貴族、串カツ田中、磯丸水産の順となった。運営会社に聞いた客単価(概数)は鳥貴族が2100円、串カツ田中は2300円、磯丸水産2600円といずれも居酒屋チェーンの中でも低価格帯に属する。
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