バックパッカーとして世界を回った後、格安航空券の旅行会社を起業して37年。エイチ・アイ・エスは、次の成長をロボットなど新たな「起業」に託す。社長に復帰し、売上高を1兆円に倍増させる中期目標に挑む。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=村田 和聡)
(写真=村田 和聡)
PROFILE
[さわだ・ひでお] 1951年、大阪府生まれ。独マインツ大学中退。バックパッカーとして世界を回った後、80年、格安航空券を販売する旅行会社、インターナショナルツアーズを設立。90年、社名をエイチ・アイ・エスに変更。2004年、会長に就任。10年、買収したハウステンボスの社長に就く。16年11月、12年ぶりにエイチ・アイ・エスの社長に復帰。旅行、テーマパークに加えホテル、ロボットなど事業を拡大。ロボットが接客する「変なホテル」は現在、3カ所を運営。

富士山を目指す人はエベレストに登れない。
ロボットから「植物電池」まで。面白いでしょ。

 問 最近、不祥事が頻発しています。今年8月、エイチ・アイ・エス(HIS)の国内バスツアーサイトからの個人情報流出事件がありました。傘下のハウステンボスではバンジージャンプのワイヤロープが切れ、男性客が右肩を打撲するけがを負いました。

 答 個人情報の流出については、古いシステムから新たに構築しているシステムへ、データを移す際にミスがありました。お客様と関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。経緯を公表して、しっかりとケアさせていただいています。

 ワイヤロープはまだ想定される耐用回数以下しか稼働させておらず、直近の点検でも問題ありませんでした。

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