米半導体製造装置大手との経営統合白紙から2年。業績は2期連続で最高益を見込む。IoTなど新市場がけん引。「過去のようなシリコンサイクルはなくなった」と語る。人材にも積極投資し、さらなる成長機会をうかがう。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=的野 弘路)
PROFILE
[かわい・としき] 1986年明治大学経営学部卒業、東京エレクトロン入社。2010年に執行役員となり、TPSBU(サーマルプロセスシステムビジネスユニット)GM(ゼネラルマネジャー)などを歴任。15年6月取締役副社長兼COO(最高執行責任者)。16年1月に社長兼CEO(最高経営責任者)に就任、現在に至る。趣味はゴルフとドライブ。大学時代はゴルフ部で副主将を務めた。

3次元メモリー向け装置はビジネス拡大のチャンス。
白紙になっても、統合準備は有益だった。

 問 半導体業界が活況を呈しています。製造装置を手掛ける東京エレクトロンも右肩上がりを続け、2018年3月期の連結純利益は1630億円と2期連続で過去最高を更新する見通しです。なぜこれほど好調なのでしょう。

 答 かつては(数年単位で好不況を繰り返す)『シリコンサイクル』に左右されていましたが、今の状況は異なっています。谷は浅くなり、明らかに需要が高まっている。背景には、大きく4つの理由があると見ています。

 問 具体的に何になりますか。