東京・虎ノ門で4000億円を投じる再開発計画を打ち出した。アジア各都市の台頭を横目にこれまで伸び悩んできた東京。オリンピックを控え、森ビル流街づくりが新たな息吹をもたらすか。
(聞き手は 本誌編集長 飯田 展久)

街そのものを変える自信がついてきた。
五輪後の市況悪化はあまり心配していない。
問 東京・虎ノ門地区で4000億円を投じた再開発プロジェクトを4月に発表しました。
答 虎ノ門は森ビルが昔からオフィスビル開発を手掛けており、いわば勝手知ったる地域です。霞が関や東京駅に近く、魅力ある立地でした。しかし再開発が進まないままビルが老朽化し、存在感が低下していました。1フロアが200坪程度の小さなビルしかなく、テナントの流出が続いたのです。
その中で虎ノ門ヒルズが2014年に開業し、人の流れも街の雰囲気も変わりました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催も決まり、開発を仕掛けようと決めました。2019年度から2022年度にかけて新たに3つのタワーを開業する計画です。
問 再開発計画には、地下鉄の新駅開業も予定されます。
答 東京メトロ日比谷線の新駅ですね。その上にステーションタワーが建ち、既存の虎ノ門ヒルズと合わせればエリア全体で9万坪のオフィススペースが生まれます。情報や人の集積度が高まります。ビジネスセンターとして魅力的なエリアとなるはずです。
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