整備一筋30年。青天のへきれきで今春、経営の操縦かんを握ることになった。2010年に経営破綻したJALをもう一度「世界で選ばれる航空会社」にしようと奔走する。新たな挑戦に待ち受けるのは上昇気流だろうか。
(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

問 今年4月、常務執行役員整備本部長から社長に昇格しました。異例の抜擢人事でしたが、これからJALをどのような会社にしていきたいと考えていますか。
答 社長就任を打診された時、最初は冗談だと思いました。そのうちこれは本気だなと思うようにはなりましたが、どうやって断ろうかと。そればかり考えていました。少し、いや少しどころじゃないほど荷が重いと思い、相当悩みました。返事を催促され続け、決断するまでの間、家族にも伝えていません。
JALには、2010年の経営破綻という苦い経験があります。それを踏まえて、社員が『ここで働いていてよかった』と思えるような会社を作り上げていきたい。まずはこれが大きな目標です。
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