家計簿アプリや法人向けサービスを展開するフィンテックベンチャーのパイオニア。リスクなきところにイノベーションは生まれないと、失敗を乗り越え現在の会社を立ち上げた。日本発のフィンテック企業として世界展開も視野に入れる。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=村田 和聡)
(写真=村田 和聡)
PROFILE
[つじ・ようすけ]1976年生まれ。京都大学農学部卒業。米ペンシルバニア大学ウォートン校修了。2001年ソニー入社。経理部門を経た後、04年マネックス証券に出向、その後転籍する。12年にマネーフォワードを創業する。新経済連盟の幹事、経済産業省FinTech検討会合の委員も務める。18年1月「第43回経済界大賞」ベンチャー経営者賞受賞。

 問 2017年9月に日本のフィンテック企業の中で初めて株式上場しました。

 答 私たちは、企業や個人が抱えるお金の課題をテクノロジーで解決しようという新しいビジネスを手掛けています。具体的に少し説明しましょう。

<span class="fontBold">利用者が650万人を超えたマネーフォワードの家計簿アプリ</span>
利用者が650万人を超えたマネーフォワードの家計簿アプリ

 主力サービスは会員数650万人の個人向け家計簿アプリ『マネーフォワード』です。これは、個人が保有する金融機関の口座情報を自動取得することで、今まで点在していたお金の情報をスマートフォンで一元管理できるようにしたサービスです。毎月の収支や資産状況を簡単に把握できるほか、食費とか光熱費などに自動的に分類してくれるので、自分のお金の使い方のクセなどがすぐに分かります。

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