株主提案した自身を含む6人の取締役選任案が通り、3月に会長に就任した。シンガポールでファミリービジネスを手掛けながら、1部上場企業のかじ取り役を担う。なぜ、日本の伝統企業を手中に収めようとしたのか。赤裸々に語った。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=的野 弘路)
PROFILE
[Goh Hup Jin]1953年シンガポール生まれ。東京大学工学部卒業後、自ら事業を立ち上げるなど様々なビジネス経験を積んだ後、88年にシンガポールのウットラムホールディングス代表(現職)、2014年に日本ペイントホールディングス取締役。18年3月から現職。日本語が堪能で東大在学中はボディビルアンドウェイトリフティング部に所属。

 問 3月の日本ペイントホールディングス(HD)の株主総会で会長に選任されました。ご自身を含む6人を取締役候補とする1月の株主提案が通った結果です。これで取締役会でゴーさんが推薦した人たちが過半を占めるようになったわけですが、そもそもどういう経緯でこうなったのでしょうか。

 答 今回というより、長い間、会社には株主利益をもっと考えてもらいたいと思ってきました。いつから思っていたかというと、ずっと前からなので正直覚えていません(笑)。日本ペイントは本当にいい会社だからなおさらです。だから今回、株主利益を最大化することに共感してくれる社外取締役5人を推薦しました。

 問 なぜこのタイミングで株主提案を出したのでしょう。