約7兆円。日本企業で過去最大の海外M&A(合併・買収)を決断した。世界で戦うための大勝負。目指すのは製薬業界でのグローバルリーダーだ。歴史のある武田薬品を世界の「タケダ」へ飛躍させられるか。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=的野 弘路)
(写真=的野 弘路)
PROFILE
1966年生まれ、51歳。フランス出身。92年仏リヨン大学薬学・薬物動態学博士号取得。英グラクソ・スミスクラインの仏法人やワクチン部門のトップなどを歴任し、2014年4月に武田薬品工業COO(最高執行責任者)。同年6月に社長兼COOに就任、15年4月より現職。休日は趣味のテニスで汗を流すほか、山登りやスキーにも出かける。

 問 大型買収が決まりました。ざっと7兆円でアイルランドの製薬大手シャイアーを手に入れます。今のお気持ちは。

 答 もちろん良いです。ハッピーです。より色々な意図を明確にお話しすることができるようになりました。(シャイアーが株式を上場する英国ではM&Aの手続きに関して厳格なルールがあるため)これまでは意向を明確に開示できず、誤解されたり臆測が飛び交ったりし、少し大変でした。これから詳細を明確にできるので、非常にうれしく思っています。

 今の段階でもとてもハッピーですが、私にとって最もうれしく思えるのは、恐らく3年後とか5年後だと思うんですよね。統合をちゃんと完遂し、驚異的な会社になり、周囲に認められた時に、真の幸せを感じるでしょうね。

 問 なぜ、シャイアーを買収したのですか。

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