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設立から60年がたち、カリスマだった創業4兄弟がついに経営から退いた。一時は主力だったデジカメから撤退するなど、強い逆風が吹く中で「第二の創業」に挑む。もう一度「驚きのある製品」を生み出すため、あの手この手で社員が考える組織に変えようとしている。

世界で販売する関数電卓は、アラビア語表示などに対応。現地化を進めている(写真=電卓:スタジオキャスパー)

 「計算は関数電卓に任せ、授業では生徒自身が考える力を養いませんか」

 カシオ計算機は10月、フィリピン各地の中学校や高校への“ローラー作戦”を開始した。現地のディーラーと提携し、関数電卓と教本などを組み合わせた「クラスルームキット」を格安で販売。まずは教師に使ってもらう。