2017年1~6月期の世界販売で初の首位に立った仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合。3社があたかも1社のように振る舞う“仮想大手”の膨張はどこまで続くのか。1999年から磨き上げてきたアライアンス戦略の要諦を探る。

9月15日にパリ市内で記 者会見を開いたカルロス・ ゴーン氏。「2022年までに 1400万台を売る」とぶち 上げ、業界を驚かせた

 1999年、仏ルノーから日産自動車にCOO(最高執行責任者)として送り込まれたカルロス・ゴーン氏が大なたを振るった「系列解体」。中核部品メーカーであっても容赦なく取引関係が見直され、サプライヤーの間に激震が走った。それと似た光景が、今、岡山県倉敷市周辺で広がっている。

 「この辺の部品メーカーの9割が仕事を失った」

 こうため息をつくのは、同市の部品メーカーの経営者だ。同地には三菱自動車の主力工場、水島製作所があり、多くの企業が三菱自と取引していた。だが、三菱自が2016年10月に日産傘下に入って、状況が様変わりした。

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