創業から100周年、生活家電で巨大メーカーと互角に戦い続け、高収益を維持する。 限られた経営資源を生かすため、技術開発は得意分野に特化する。 国内市場が縮小する中、海外でも顧客満足に直結する部分に集中する「割り切り戦略」で挑む。

炊飯器「炎舞炊き」は昔ながらのかまど炊きの手法を応用。予想実勢価格は約12万円と強気の設定(写真=陶山 勉)

 6月6~7日に東京・品川で開催された象印マホービンの新製品商談会。家電量販店のバイヤーや店員など、のべ1500人が訪れたイベントで、注目を浴びたのが、この7月下旬に発売される新炊飯器だった。

 会場に並べられた商品の名は「炎舞炊き」。底面にあるIHヒーターの配置を工夫するなどして、かまど炊きに似た強力な加熱が可能になった。その場で炊きたてのご飯を試食した来場者は「コメがより立っている」「もちっとした食感が強い」とうなずく。