コメ卸の最大手だが、回転ずし業界の大型再編を主導するなど、いまや「M&A仕掛け人」の顔も持つ。昨年だけで9社に出資し攻勢をかける一方、今年は本格的に農業にも参入。食ビジネスの変革を目指す。保守的な食品業界では異例の戦略だが、その原動力はすべて、創業4代目、藤尾社長の強い危機感にある。

(写真=左下:北山 宏一)

 新潟県南魚沼市。豪雪地帯の幹線道路を進むとキノコ生産大手、雪国まいたけの第3バイオセンターが現れる。

 マイタケで国内約50%のシェアを持つ同社の主力生産拠点だ。延床面積8万m2を超す広大な建物の中、発生室と呼ばれる部屋に入ると、丸々と育ったマイタケの株が棚に大量に配置され、棚は天井高くずらりと並ぶ。日々、3万7000株、31トンをここから出荷する。