KADENを使い、家庭でも一流店の味

「特集 新成長産業 KADEN」(10/9号)

 料理が苦手な人でも失敗せずにおいしいものを作れる、それどころかプロ並みの料理を作ることができる。そんな魔法のような調理家電を米シリコンバレーで開発中であることを知り、驚いた。料理の世界は、今まで感覚を頼りにしたほぼアナログの世界であった。それが、新しく開発されたKADENでは、内蔵センサーなどで材料の厚みや温度を感知し、時間や火加減を調整するという。まさに味覚のデジタル化だ。微妙な力加減でシャリに適度な空気の入ったすし、絶妙な油の温度でカラッと揚がった天ぷらなど、一流店の名人しか作れなかった料理もやがて、KADENを使うことで一般人でも作れる時代が来るかもしれない。

匿名希望(福岡県、公務員、54歳)

編集部から

 出張で訪れたシリコンバレーで、取材に応じてくれたKADENベンチャーの起業家たちが入れてくれたお茶や、作ってくれたご飯はとてもおいしかったです。「温度」と「時間」を緻密にコントロールできれば、誰でもこんなにレベルの高いものが作れるのかと驚きました。実はこの手法は「TT(Time and Temperature)調理」といって、+外食の世界では日本でも一般的だそうです。それを家庭でできるようになれば、今まで難しそうだと敬遠していた料理にも挑戦したくなる気がします。ご指摘のように名人のすしや天ぷらなども、進化したKADENが作ってくれる世界もそう遠くないのかもしれません。ワケあって外食できない時などに役立ちそうです。

/庄司 容子