利益よりも安全第一に

「時事深層 富士フイルムHDに残る疑問」(6/26号)

 ガバナンスとは難しいものである。世界トップのフィルムメーカーであっても衰退の波を読み取り、医薬品、化粧品などの分野に転換した富士フイルムホールディングス(HD)。ガバナンスの「アクセル」である収益力、競争力は大したものだと感心していた。

 ところが、子会社である富士ゼロックスの海外関連会社に不正行為防止の「ブレーキ」が利いていなかったことは残念だ。親会社に口出しをされないようにするには収益確保が必要で、その収益が不正の代物だったというのは何とも皮肉である。富士ゼロックスは利益を上げる孝行息子で、小林陽太郎氏など優れた経営者が育てた会社でもあった。親といえども遠慮があったのだろうかと考えてしまう。

佐藤 浩郎(新潟県、会社役員、61歳)

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