来店客の目線に立てば、法則が発見できる

「スペシャルリポート 科学で解明『呪いの商業用物件』」(6/27号)

「拠点配置の鉄則」は私の体験からも十分納得がいく。私の住む地域では、外出は自家用車を使用するのが一般的。車道から店舗駐車場への進入のしやすさは、立ち寄るか否かを判断する大きな基準だ。大型車の駐車が可能なコンビニエンスストアが増えたのも、このような理由が大きいのではないだろうか。来店客の目線に立てば、発見できる法則も確かに存在すると思う。私の住む町にも「呪いの商業用物件」がいくつも存在する。どの町にも存在するこうした物件に対して科学的な解明を試みた今回のリポートは非常に興味深く、面白い。

桑山 新市(愛知県、会社員、45歳)

編集部から

 日本のサービス業のレベルは高く、ハズレの店はめったにありません。だからこそ、ほかの部分で明暗が分かれるのではないでしょうか。それが店の視認性や駐車のしやすさではないかと感じます。昼と夜、平日と休日で物件の周囲の人やクルマの動き、看板の見え方は大きく違ってきます。ところが、独立開業を目指す立場になってみると、出店自体が目的になりがちで、お客の目線で店を利用しやすいかどうかといった面まで気が回らない場合も多いようです。それが、「呪いの商業用物件」を生み出す一因です。借り手はそうした物件を見抜くことも大切ですが、欠点を指摘し、リスクにふさわしい水準に家賃を引き下げさせるなど、相応の対策を家主の側に求めるしたたかさも持つべきだと感じました。

/水野 孝彦

日経ビジネス2016年7月11日号 137ページより目次

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