自動車産業の主役は政策ではなく消費者

「特集 中国発 EVバブル崩壊」(5/21号)

 メーカーが売りたい物と市場で売れる物は違う。EV(電気自動車)で国内市場をリードしている日産自動車が激戦の国内コンパクトカー市場に送り出したのは、EVではなくガソリンエンジンを搭載するeパワー・ハイブリッド車だった。先行するホンダのフィットやトヨタ自動車のアクアとの勝負には高価なEVでは勝てないからだろう。日本の消費者の多くは今のハイブリッド車の性能に十分満足している。メーカーはまず全クラスのハイブリッド化や低価格化を実現し、並行してパワーソースに左右されないプラットフォームづくりを目指すべきだ。政策は脇役、主役は消費者。その先は商品を買う消費者が決めることではないだろうか。

柴田 友樹(東京都、会社員、55歳)