「心」が人と機械の境界線
機械は人間よりも有能だ。仕事の現場でロボットが人間を追いやり、無駄を徹底的に排除していく。企業の現場レベルだけでなく、人間側の最後の砦といってもいい、経営者の立場すらも脅かす存在になりつつあるというのは真実だと思う。しかし、AI(人工知能)が経済を制しても、人の心までは支配できないというのが弱点だ。
「人間は考える葦である」。フランスの思想家パスカルが残したこの言葉は至言だ。人間と機械の間には心という、堅固な違い、境界線がある。逆に言えば、もし人間が心をなくしてしまうようなことがあれば、経済だけでなく本当の意味で機械に支配されてしまう日が来るだろう。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り816文字 / 全文文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「往復書簡」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?