世代で異なる副業への意識

「特集 成功する副業 会社と個人の新たな関係」(3/26号)

  私が会社員生活を過ごした時代は、一つの会社で働き続けるのが当たり前であり、副業はもってのほかという考え方が一般的だった。しかし子供たちを見ていると、自分の能力を磨くことや、それを生かす方法をいろいろと考えており、副業に対するアレルギーが全く感じられない。むしろ、積極的に副業に取り組んでいるほどだ。私の世代にとってはそうした意味で新鮮で、特集の内容は興味深かった。

匿名希望(神奈川県、無職、68歳)

編集部から

  30年といわれていた企業寿命がさらに短くなる一方、人の働ける期間は40年、50年と長くなっています。一つの会社で定年まで働くのが当たり前だった時代から、まじめに一つの会社で働いていたら定年より先に会社がなくなってしまう時代になっています。若い人たちはそのリスクを感じているようです。

 複数のスキルや仕事を持つことは仕事を失うことへのリスクヘッジになります。若者の職業観に関するある調査では、就職時に「企業の将来性」を重視する人が年々減っており、「仕事が面白い」ことを重視する人が増えているという結果が出ていました。企業が定年まで自分の収入を約束してくれると期待している人が減っているということです。どんな大企業であっても、これから社会に出る人たちにとっては「止まり木」にすぎません。企業もその考え方を受け入れないと、ますます人材を集めるのが難しくなるでしょう。

/浅松 和海

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