常に成長しようとすることが大切

「企業研究 しまむら」(4/4号)

 しまむらの推移を見ていて、ちょうど私の暮らしとリンクしていると思った。今、社会人になった娘が小さかったころ、休みと言えば「しまむらに行こうよ!」とせがまれた。テーマパークへ連れて行けるようなリッチな家庭ではなかったので、そこらの公園に家族で出かけたり、しまむらで気に入った服を買ったりすることが多かったからだ。

 しかし、いつの間にか、あまりしまむらに行きたいとは言わなくなった。それまでテレビなどでも「デフレの勝ち組」などともてはやされていたのに、あまり取り上げられなくなった。ちょうど業績が下向きになってきた時期と重なる。

 今はまた、痛みを伴う改革で業績が戻りつつあるようだ。だが、こういうケースを見ていると、常に成長しようと努力せず、昨日の成功例にしがみついているところは、あっという間に取り残されてしまうのだと怖くなる。

竹内 祐司(愛知県、会社員、53歳)

編集部から

 しまむらはファッション性の高いアイテムを低価格で手に入れられるとあって、多くの女性に支持されてきました。しかし、売り切れ御免前提の「少量多品種」を貫いたゆえに、売れ筋の商品が欠品してしまったり、売れない在庫がたまって何を売りたいのか分からない売り場になっていたりしたのも事実です。今回の改革でようやく浮上への手応えをつかんだと言えるでしょう。グループ店舗3000店への規模拡大に向けて、成長を続けられるか注目です。

/武田 安恵

同族経営は盤石なのか?

「特集 同族だから強い」(3/14号)

 本当かなと、眉に唾をつけて読んだ。柿安本店や星野リゾートなどの成功例が語られている。要するに、小回りが利いていかなる景気変動も乗り切れるし、一族や社員の結束が固くて永続的な経営が図れることらしい。

 私自身、一時期同族企業に身を置いたことがある。社長から部長、課長、係長に至るまですべて同族で、一族に関係のない社員が割り込む余地がなかった。自然と従業員の士気は衰え、社長のワンマン体質は度を越し、本業以外の事業にも手を伸ばした結果、その会社は資金がショートし倒産してしまった。

 本当に同族経営は盤石と言えるのだろうか。外部の人材に経営陣の一翼を担わせないと歯止めがかからず、経営が暴走する恐れがないのか心配だ。

内 悧(広島県、無職、72歳)

編集部から

 同族経営について、仰るような負の側面が長らく語られてきました。星野リゾートの星野佳路代表は父親の時代、備品を持ち帰るといった親族による「私物化」に異を唱え、親族を排除するなどの改革を断行しました。いくら強みがあってもそうした負を放置するようであれば、勤めておられた会社のような末路をたどるのだと思います。

/井上 理

日経ビジネス2016年4月25日号 112ページより目次

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