クルマもパソコン同様に「ソフト更新」に

「特集 見えてきた クルマの未来」(2/12号)

 我が家の愛車は古いクルマだ。カーナビはDVD方式だが、地図ソフトが古くてもクルマは安全に走る。それでもクルマの維持費はばかにならない。簡単な点検整備は自分で行い、法定点検は信頼できるメーカーの整備工場に頼んできた。

 しかし、AI(人工知能)による自動運転が普及すれば、そういった行為はなくなるかもしれない。パソコンの基本ソフトのように、ユーザーはあらゆる車載ソフトウエアの「更新義務」を負うはずだ。未来のある朝、愛車がWi-Fi経由のソフトウエアアップデートに失敗して動かなくなった。そんな経験だけはしたくないものだ。

柿埼 和男(東京都、会社員、55歳)

編集部から

 米テスラのEV(電気自動車)はネットワーク経由でソフトウエアを更新し、新機能を追加する仕組みを持っています。利用者にとっては便利ですが、2016年、そのリスクが浮き彫りとなりました。中国テンセントの技術者が、テスラの「モデルS」に遠隔攻撃ができる脆弱性があることを発見したのです。通信機能経由で制御システムに侵入し、クルマの一部機能を乗っ取ることに成功しました。テンセントはこうした手法を公開する前にテスラに報告。テスラは即座に脆弱性を修正しています。もし悪意ある攻撃者が先に発見していたらと考えると、背筋が寒くなります。ご指摘のように「つながるクルマ」がもたらす様々なリスクを考える必要がありそうです。

/小笠原 啓

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