未来を感じる特集に共感

「特集 凄い売り方」(2/1号)

 よく行く料理店のご主人に、「お客さんがたくさん入るのはどんな店ですか」と聞いたことがある。その質問に対して、ご主人が「うまい料理を出して、主人の人柄が良い店じゃないかなぁ」と答えたのを思い出した。

 2月1日号の特集「凄い売り方」の本文中には「人は好意を持つ人から買いたがる」と書いてあり、ご主人の言っていたことは本当だと思いながら読んだ。「国の仕組みを売る」と書いていた箇所では、「目に見えないものを売るのか」と驚いた。楽しい未来を感じる特集だった。

斉藤 ゆきえ(福島県、会社員、35歳)

編集部から

 今や商品の性能や使用感は、店で店員に尋ねたりしなくても、インターネット上で調べられます。営業担当者は商品知識よりも、消費者の心理を読み取る力の方が重要になってきました。何を薦めればよいのか、いつ声を掛けるべきかといったことを、会話やしぐさを通して集めます。

 特集で取り上げた各社の取り組みを取材すると、収集する情報は様々でした。ただ、日頃の鍛錬を積み重ねることで、営業力を強化している点は共通していました。

 これはIT(情報技術)で代用できるものではないようです。「物が売りづらい時代」と言われる中で、営業担当者に求められるスキルは年々上がっている気がします。

/西 雄大

女性活躍先進企業に感心

「スペシャルリポート 密着、働き方革命」(2/15号)

 資生堂の取り組みを読み、その意欲的な逆転の発想に驚いた。子供を持つ母親の雇用を子育てに最大限配慮した活用法から、育児をしながらでもキャリアアップできる女性の働き方を推進するものへと変換したのだ。それは、子育てをする母親に土日も平等に負担を求めることを意味し、夫の理解と協力なしには成立しないものだ。

 ところが、この制度で会社を去った人はほんのわずかだという。子育てをしながら女性が活躍できる社会実現のためには、小手先の改革では無理で、社会の意識や構造の抜本的な改革が必要だと思うが、一つの模範例とも言える女性活躍先進企業の挑戦的な試みに感心した。

匿名希望(福岡県、公務員、53歳)

編集部から

 資生堂の取り組みは、とても先進的だったが故に、賛否両論相まみえる議論へと発展しました。大企業では育児休暇などの制度が整ってきてはいますが、地方や中小企業を見渡せば、まだ道半ばです。「子育て中でも土日や夜に仕事をしてもらう」というのは、見る人によってはあまりに刺激的だったのだと思います。

 資生堂によると、育児をする母親が懸命に働くことで、不公平感が消えた上に、助け合いやそれを行う前提となるためのコミュニケーションが増えたといいます。同社の取り組みは、日本全体で女性の働き方を考えたり、女性の働き方の改革につながったりする機会になればよいなと思います。

/染原 睦美

日経ビジネス2016年2月29日号 130ページより目次

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