努力する天才の進化に期待

「特集 次代を創る100人」(12/28・1/4合併号)

 「努力は天才に勝る」という。高校生の時、担任が黒板にそう書いて教室を出ていった後、クラスメートがその横に「天才も努力する」と書いて、皆爆笑した。

 年末年始合併号の特集「次代を創る100人」でプロテニスプレーヤーの錦織圭選手について読んで、そのことを思い出した。錦織選手は天才とうたわれた人物だったが、かつては才能だけの強引なテニスが目立っていたと思う。それがマイケル・チャンコーチに師事してから変わった。チャンコーチは彼に徹底して反復練習を課したという。その結果、相手をたたきのめすテニスが、相手のミスを待つコツコツとしたテニスになってきた。努力する天才はこれからどんどんと進化するだろう。その姿を私たちは全く予想できない。

竹内 祐司(愛知県、会社員、52歳)

編集部から

 「次代を創る100人」は日経ビジネスの名物企画で2年ぶりの復活となります。編集部では昨年の秋口から準備を進めてきました。今回、100人を選ぶ上で意識したキーワードがいくつかあります。「革新的な“何か”を生み出している人」「知名度はまだ低いが、キラリと光る人」「2016年の主役」…。むろん、彼らが「努力する天才」であることは言うまでもありません。

 「書き手」にも注目していただければと思います。えっ、この人をこの人が書いているの? そんな「ミスマッチの妙」があります。できれば保存版として残していただきたい。数年後、きっと誰もが知る大物に成長しているでしょうから。

/鵜飼 秀徳

日経ビジネス2016年1月25日号 99ページより目次

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