家族の在り方、幼少時から教育を

「特集 『家族』を考える」(12/25・1/1号)

 家族が時代と共に変わっていくのは自然な流れだと思うが、100%そうかと問われると迷ってしまう。家族だけは不変のものと思いたい。ただ、事実として日本では高齢者や一人暮らしが増えているし、親族と疎遠になっている人も多い。結果として家族の崩壊につながっていくのだろう。「個」の存在を尊重するにしても、やはり血を分けた者同士が、できるだけ一緒に協調しながら生きていくことが大切だと思う。そしてそれを基本とするように幼少時から教育していくことが必要だ。

越後 博幸(神奈川県、マーケティングコンサルタント、68歳)

編集部から

 「血は水よりも濃い」という言葉があるように、血縁関係を軸とした家族は、他人よりも深く強い絆で結ばれたものであると思われていました。日本の法制度や税制度、社会保障制度もこの前提に立って構築されてきました。しかし、これらの制度があるがゆえに、家族に縛られ、苦しんできた人がいたのも事実です。加えて、少子高齢化が進んだ日本では、かつての家父長制のような、一家の主が家族全員を統率するいわゆる「大家族」自体が力を失いつつあります。

 血縁によりどころを求めようにも、家族の構成員が少ないため、支え合うことすら難しくなっています。1人っ子が、両親の老後の面倒を独りで見なければならない問題はその典型でしょう。血縁を基にした価値観を重視しつつも、家族を「解放する」発想が求められています。

/武田 安恵

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