「希望像」よりも消費者に向けた言葉を

「特集 『残念な商品』の法則 物はいいのになぜ売れない?」(12/3号)

 米アップルとスティーブ・ジョブズ氏の人気にあやかろうと、かつて多くの人がジョブズ氏によるスローガン“Think Different(シンク・ディファレント)”をまねした。が、振り返って思えば、どれも説得力のない表面的なものばかりだった気がする。「残念な商品」の多くは、「希望像」を語っているように聞こえる。「グローバル」を連呼する大学や企業があまり国際的ではなかったり、「One」を掲げるサービスや組織ほど実態が「ひとつ」には程遠かったりする印象だ。こうした言葉は内向き、つまり社員を鼓舞する希望や願いを込めた活動スローガンのようだ。消費者向けではないのだから、そんな名前やコピーが消費者の心に響かないのは当然だと感じてしまった。

高橋 清太郎 (東京都、自営業、52歳)

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り768文字 / 全文1169文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「往復書簡」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。