全1333文字

 パリで断続的に発生しているマクロン政権への反対デモ(←デモ参加者の服装から「黄色いベスト」と呼ばれはじめている)は、ここへ来てさらに拡大している。

(イラスト=小田嶋 隆)

 SNS(交流サイト)経由で伝えられてくる動画を眺めていると、パリがまるごと革命の熱気に包まれているように見える。でなくても、凱旋門とエッフェル塔を背景に炎上する高級車を配した動画の迫真力は、圧倒的だ。

 12月1日のデモは、フランス全土で3万6000人以上を動員し、このうちの5000人程度が首都パリに集結したといわれている。警察発表によれば、この日、パリ市内だけで400人以上が逮捕され、133人が負傷している。

 事態を受けて、フランスのフィリップ首相は、4日にテレビ演説し、2019年1月に予定していた燃料税の増税を6カ月延期する旨を発表した。さらに同首相は、電気・ガス料金の値上げについても「冬の間は凍結する」と発表し「デモの状況が悪化するのを防ぐために、沈静化を図らなければならない」と説明している(以上、12月5日YOMIURI ONLINEより)。