11月19日の午後、日産自動車、三菱自動車の会長ならびに仏ルノーの会長兼CEO(最高経営責任者)カルロス・ゴーン氏と日産のグレッグ・ケリー代表取締役が、東京地検特捜部によって逮捕された(役職は当時。両氏とも22日の日産の臨時取締役会で解任)。

(イラスト=小田嶋 隆)

 逮捕容疑は2011年3月期から15年3月期に約99億9800万円だった金銭報酬を、約49億8700万円と過小に記載した金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)だという。この先、この逮捕案件がどれほどの規模の経済事件になるのかは、まだわからない。が、ともあれ、伝えられている金額からして前代未聞であることは確かで、展開次第では、わが国の経済や外交に暗い影を落とすことにもなりかねない。

 で、逮捕の翌日から、テレビのワイドショーや週刊誌は、早速ゴーン氏のプライバシーを暴きにかかっている。なんというのか、さんざんに持ち上げてきた英雄をいきなり「血祭り」にあげる昭和の時代のワイドショーの悪食の作法がよみがえった感じだ。

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