「テレワーク」という言葉がある。内容はなんとなく見当がつく。たぶんテレテレと手を抜いて働くことではあるまい。そうだったら良いのだが。どうせその逆で、離れた場所(遠隔オフィスとか)に仕事を持ち出す働き方を指してそう言っているはずだ。

 調べてみると、果たして、

「テレワーク(Telework)あるいはテレコミューティング(Telecommuting)とは、勤労形態の一種で、情報通信機器等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができる形態をいう。また、テレワークで働く人をテレワーカーと呼ぶ」(Wikipediaより)

 てなことになっている。

(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 なんのことはない、昔からあった「持ち帰り残業」ではないか。

 タブレットやノートパソコンが進化している分だけ、昔に比べて作業効率は向上しているのだろう。とはいえ、テレワークが残業時間削減の切り札になるのかというと、話はそう簡単には進まない。というのも、自宅やネットカフェでできる分の仕事を外部に振り分けたのだとしても、働いている事実に変わりはないからだ。まあ、遠距離通勤組にとっては、電車の中で資料作りをすれば、多少は業務が効率化できる。もしかして、それで最近は電車でパソコンを開く厄介な人たちが増えているのかもしれない。

 さて、経済産業省の解釈では、どうやら、テレワークで働いた分の労働時間は、「残業」に算入されないのだという。