米国の中間選挙は、ドナルド・トランプ大統領率いる共和党と対立する民主党が下院で8年ぶりに過半数を制し、一方で、上院では共和党が多数派を維持する結果となった。

(イラスト=小田嶋 隆)

 日本時間11月8日未明に会見したトランプ大統領は、「敵意に満ちた報道」があったにもかかわらず上院で多数派を維持したことは「大成功」であり、それゆえ、今回の選挙結果は「歴史的快挙」だと述べている。常に成功と勝利をアピールし続けるのがトランプ流だということなのだろう。気持ちはわかる。が、現実問題として、下院で過半数を割り込んだことは、2020年の再選に向けて、政権運営を危うくするはずだ。それどころか、弾劾の可能性さえ見えてきたと言っていい。

 もっとも、メディアの評価は必ずしも一致していない。というよりも、「トランプ陣営の事実上の勝利」という見方を強調している記事から、今回の選挙を明らかな敗北と見て、今後の政局の焦点が「弾劾とロシア疑惑追及」に移ったとする見方まで、各紙の分析は驚くほどバラけている。