河野太郎外相が10月23日の記者会見で、中国へのODA(政府開発援助)を、本年度の新規案件を最後に終了する旨、正式に表明した。
短いニュースだが、感慨深い。

まず、素朴な感情として、「まだ続いていたのか」という驚きを感じる。実際、昨今の中国経済の成長ぶりを思えば、「援助」という言葉はおこがましいからだ。
いや、中国へのODAが続いていたことそのものを、私が、知識として知らなかったわけではない。
ただ、どこかしら自分の頭の中に、「もはやうちの国が中国に援助をするような時代ではないはずだ」という思い込みが育っていて、それがために認識に補正が働いていたということなのだと思う。
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