(イラスト=小田嶋 隆)

 この10月の12日、米国務省が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から脱退することを発表した。同日、イスラエルも同じタイミングでの脱退を表明している。

 背景には、今年の7月、ユネスコがヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区の「ヘブロン旧市街」を世界遺産に登録したことへの両国の反発がある。というよりも、イスラエルおよび米国とユネスコの対立は、2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認した時点にさかのぼる。

 いずれにせよ、ここ数年両国とユネスコの関係は冷え切っていた。米国は、11年のパレスチナ正式加盟を機に、年間8000万ドル(ユネスコの予算の約22%に相当すると言われている)の拠出を停止しているし、イスラエルも、7月のヘブロン旧市街世界遺産登録に対抗して拠出金を100万ドル削減する決定を発表している。

 で、今回の事態だ。