第4次安倍改造内閣について、安倍晋三首相は、10月2日午後の記者会見の中で、「明日の時代を切り開くための全員野球内閣だ」と説明している。

(イラスト=小田嶋 隆)

 「全員野球」は、かつて野党に転落した自民党で総裁の任に就いた谷垣禎一氏が、党再生のためのスローガンとして掲げたことで名高い。もともとは野球の世界の言葉で、具体的には、特に高校野球の、「スターがいない」「少人数の」「公立の」「戦力の乏しい」チームの戦い方を描写する時に使われることの多かったフレーズだ。

 すなわち「全員で力を合わせて地方予選を勝ち進んできたチームの、個々の選手の力量よりはメンバー相互の結束力の強さを標榜する戦術志向」を意味しているわけで、まあ、平たく言えば「弱小チームのチームワーク」を称揚した常套句だということだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1003文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。