朝鮮半島情勢が猛スピードで動きはじめている。

(イラスト=小田嶋 隆)

 新聞各紙によれば、平壌を訪問した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、9月18日、19日の両日の会談を踏まえた合意文書「9月平壌共同宣言」に署名した。会談後の共同記者会見では、北朝鮮側が宣言で北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソへ)衛星発射場」のエンジン実験場の永久的な廃棄と関係国の専門家による参観に合意したほか、米国が相応の措置を取れば、寧辺(ニョンビョン)にある核施設の永久的廃棄などの追加的措置を取る用意があるとの意思を表明したほか、年内に金正恩氏がソウルを訪問することも明らかにしている。

 平壌訪問に随行している韓国の文正仁・統一外交安保特別補佐官は、金正恩氏のソウル訪問について「党統一戦線部の幹部と話したが、周囲は皆、反対したということだ。しかし、正恩氏が自ら決めたため、阻止できなかったそうだ」と述べているという。