ホワイトハウスは、この7月の21日、ショーン・スパイサー報道官が辞任したことを発表した。またしても最側近から逃亡者が出たわけだ。

(イラスト=小田嶋 隆)

 もっとも、スパイサー氏の辞任は、「逃亡」という言い方では足りない。「絶縁」あたりがふさわしい。いずれにせよ、トランプ大統領の求心力が低下することは避けられないだろう。

 スパイサー報道官は、就任以来、八面六臂の活躍ぶりだった。トランプ大統領が繰り出す、支離滅裂な施策や言動について、ある時は側面から擁護し、またある時は話を逸らせることで炎上圧力を低下させたりしつつ、総体として、大統領の真意を一貫性のある言葉に翻訳するという、極めて難易度の高いタスクを高い精度でこなしていた。