記録的な猛暑が続いている。

(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 東京23区内では、7月1日から24日までの間に、熱中症による死者が71人を数えている。この数字は、昨年7月の死者25人を大きく上回っている。

 で、心配になるのが、再来年のこの時期に開催される東京五輪の暑さ対策であるわけなのだが、外信では、英BBCをはじめとする複数のメディアが、五輪開催の不安材料として東京の猛暑を指摘する旨の記事を配信している。

 たしかに、最高気温が連日35度を超える中で競技が行われたら、選手はもちろん、スタッフや観客に熱中症の犠牲者が出ることは容易に想像できる。そうした事態を防ぐための実効的な対策が、果たしてこの先の2年足らずの間に、打ち出せるものなのか、個人的には大いに心細く思っている。

 小池百合子東京都知事は、7月23日、東京日比谷ミッドタウンで行われた打ち水イベントに参加し、2020年開催の東京五輪・パラリンピックに向けた暑さ対策の一環として、江戸由来の「打ち水作戦」を活用する意向をアピールしたのだが、この時、知事は集まった記者団に向けてこうコメントした。

 「風呂の残り湯などを使って朝夕にまく打ち水は、江戸の知恵で、おもてなしでもある。隣近所で、同じような時間にやることで涼を確保する。この作戦も、東京大会で威力を発揮するのではないか」

 隣近所で打ち水。