「裏口入学」という言葉を聞かされるのは何十年ぶりだろうか。

(イラスト=小田嶋 隆)

 なんでも今年の2月の東京医科大学の入試で、文部科学省の前官房長であり、現在は科学技術・学術政策局長の要職にある職員が、自身の子弟を不正な手段で合格させたのだそうだ。局長は、東京医大を文部科学省の私立大学支援事業の対象校に選定するよう便宜をはかる謝礼として、自分の子供を同校に合格させることを得たのだという。東京地検特捜部は、この職員を受託収賄の疑いで逮捕している。詳細は今後の捜査に委ねられるのだろうが、当面伝えられているところを信じるなら、当該の受験生は実際に大学の医学部に合格している。