リオデジャネイロ五輪に向けた聖火リレーのイベントで、写真撮影などに使われたジャガーが逃走し、ブラジル軍に射殺される事件が起きた。

 朝日新聞によれば、ジャガーは、「ジュマ」と名づけられたオスで、担当者によれば「普段はとてもおとなしく人を襲うようなことはなかった」のだが、イベント終了後に突然逃走し、麻酔銃を発射したが、効果がなく、兵士の一人に襲いかかろうとしたためにその場で射殺されたのだという。地元メディアは、「群衆や聖火の炎が動物の行動に何らかの影響を与えた可能性がある」との専門家の見方を伝えている。群衆の前に引き出され、状況に混乱し、結果として射殺されることになったジャガーが哀れでならない。

 当然だが、ジャガーに罪はない。非は、あくまでも無垢な動物を使って注目を集めようとした人間の側にある。その意味で、ジュマを殺したのは、引き金を引いた兵士ではない。ジャガーを客引きのネタとして利用したイベント企画者が、彼の命を奪ったのだ。