6月3日、稲田朋美防衛大臣は、シンガポールで開催された「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」での演説の中で「ごらんのとおり、(私たち3人には)共通点がある。全員が女性で、同じ世代で、グッドルッキング(容姿が良い/美しい)である点だ」と述べた。

(イラスト=小田嶋 隆)

 ここで言う「3人」とは、同会議に同席したオーストラリアとフランスの国防大臣に自分自身を加えた3人の女性政治家を指している。

 おそらく、彼女がふだん日本国内で行き来しているコミュニティーの中では、この日の演説は、聴衆の笑いを誘う「気のきいたスピーチ」として、大きな拍手を浴びたことだろう。

 というのも、当該のフレーズは、参加している各女性大臣の容姿の美しさをたたえる一方で、自身の美貌をちゃっかりアピールするテヘペロな茶目っ気を放射しているからで、この種のコケトリーは、わが国の女性政治家が、役割上、常に求められているところのものだからだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り899文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。