第29回三島由紀夫賞に蓮實重彦氏の『伯爵夫人』が選ばれた。新聞記事に添えられていた解説によれば、三島賞は、通例として「新鋭」に与えられることになっているのだそうで、その意味で、このたび、東京大学の総長などを歴任したフランス文学界の重鎮たる蓮實氏が受賞したことは、異例の事態ということになるらしい。