東芝は、昨年来伝えられている経営危機の報道を受けて、2月14日正午に、米国の原子力事業の具体的な損失額と、昨年4月から12月までの決算を発表することを内外にアナウンスしていた。ところが14日当日になってみると正午の予定は延期された。この時、同社のホームページには

「(決算について)本日公表することをお知らせしておりましたが、本日12時時点では開示できておりませんことを、お知らせします」

(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 という文言が表示された。なお、一部報道では、午後3時には、東芝の社員が報道陣に向けて「会見は開けないかもしれない」と言い放った旨が伝えられている。

 ホームページの日本語の混乱ぶりといい、報道陣への説明の稚拙さといい、とてもマトモな企業の対応ではない。

 結局、会見は、午後6時半になって開かれたが、発表された数字は「仮」のもので、配布されたペーパーには

「当社の責任において当社としての見通し及び見解を記述したものです」

「財務数値は、独立監査人によるレビュー手続中であり、大きく修正される可能性があります」

 という注意書きが添えられていた。