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PROFILE

1940年生まれ。64年慶応義塾大学卒業、全日本空輸入社。2001年社長、05年会長、15年よりANAホールディングス相談役。アジアを軸に国際線事業を再編し、国内に依存した事業構造を大きく転換した。

(写真=陶山 勉)

「日本に『徴農制』を農業の衰退は国家の危機『農』の理解を広めよ」

 近年、主に自然科学分野で日本人のノーベル賞受賞ラッシュが続いている。その成果は幅広い産業分野に利用され、日本の工業や商業の発展に寄与している。

 資源に乏しく広大な国土も持たない我が国にとり、科学技術立国として高い競争力を持つことは極めて重要で、国民の関心が集まるのも当然のことだ。ただ、私はあえて「工業や商業にも増して重点的に取り組むべき産業がある」と言いたい。農業だ。