
「変化対応だけでは負け。自ら変化を仕掛けて、新たな空調文化を創る」
最近、米グーグルの「グーグルホーム」など、AI(人工知能)スピーカーの発売が日本でも相次いでいる。うちの妻も早速買ってきて使い始めているし、私にとっても細かい文字を見なくても、ニュースを読み上げてくれるような機能は便利で、もってこいだ。
同時に、これは空調文化を激変させる威力を持っている。外出先からエアコンのスイッチを入れる程度のことは従来もできた。だが、これからはAIスピーカーが学習して、例えば大人だけの時と赤ちゃんを抱っこしている時など、それぞれの状況で最適の空気環境に自動調節するといった動きがどんどん出てくるだろう。AIやIoT(モノのインターネット)の時代に、空調が支えるライフスタイルも大きく変わる可能性がある。
空調がライフスタイルを変えると言うと、「何を大げさな」と思う人もいるかもしれない。しかし、誕生からまだ100年もたっていないのに、空調は生活空間や都市空間を押し広げ、世界の人口動態に大きな影響を与え、生き方や働き方、余暇の過ごし方まで変えてきた。シンガポールの「建国の父」、リー・クアンユー初代首相が「20世紀最大の発明はエアコンである」と明言したように、経済発展や豊かな生活に寄与してきたのだ。
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