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PROFILE

伊藤忠商事元会長。1939年生まれ。食料分野を中心に活躍。98年に社長就任。4000億円規模の不良債権を処理し業績を回復。アジアへの造詣も深く2010年、民間出身では初の駐中国大使に起用された。

(写真=清水 盟貴)

「ずさんな公文書管理。恥さらしな体制を今すぐ見直せ」

 今春、日本でも公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ」という映画をご存じだろうか。1971年、リチャード・ニクソン米大統領時代におけるベトナム戦争に関する機密文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」を取り上げたものだ。米ランド研究所の研究員がペンタゴン・ペーパーズを持ち出し、米ニューヨーク・タイムズにコピーを渡して政府の欺瞞(ぎまん)を暴露した出来事を映画化したものだ。

 ペンタゴン・ペーパーズは後の「ウォーターゲート事件」にも連なる、ニクソン政権対報道機関の戦いの発端となった。