PROFILE

1947年京都市生まれ。伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソン(日本)社長、最高顧問を経て2009年6月からカルビー会長兼CEO(最高経営責任者)。18年6月、RIZAPグループ入り。同10月から現職。

(写真=清水 真帆呂)

「長年同じ問題が続く一因は、リーダーの不在。育てる仕組みを作れ」

 京都大学の本庶佑・特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞され、日本医学の水準の高さが再び世界に認められたことは、本当に喜ばしい。

 だが、医療の現場では難題も多い。その一つは外科医の減少が続いていることだ。外科医は手術などで体力を使う上に、難しい手技も多く、医療過誤などで訴えられる危険性も相対的に高いとされる。それもあって1990年代初めには年間約1000人いた外科医志望者が今は800人を割るほどに減っている。仕事のきつさもあり女性がなりたがらないといわれ、ある私立医科大学が今年、女性受験者の入試点数を一律減点した問題の一因と指摘されたりした。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1150文字 / 全文1587文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。