「主婦が主体的に働ける職場づくりは簡単でない。努力続ければ競争力に」

PROFILE
1942年埼玉県生まれ。66年東大法卒。69年に家業である八百幸商店(現ヤオコー)に入社。85年社長。関東地盤の有力食品スーパーに成長させる。2007年に会長。09年から日本スーパーマーケット協会会長。
(写真=的野 弘路)

 昨今の人手不足を背景に小売りや外食、サービス業など多くの企業がパートタイムの社員として主婦の採用を強化しようとしている。短時間勤務など働きやすさをアピールしたり、時給を引き上げたりといった動きが広がる。

 賃金相場は上昇しているが、高額な報酬で働き手を集めることができるような業種や企業は、ごく一部に限られる。やはり一人ひとりが生き生きと働けるような、社風や雰囲気をつくっていかなければいけない。

 当社はいち早く、これに取り組んできたという自負がある。我々のスーパーマーケットは「全員参加の商売」が合言葉。パート社員も含めて全員が主体的に働いてもらいたい。こんな風土をつくるための活動のひとつが、過去10年間、毎月続けてきた「感動と笑顔の祭典」だ。

 大げさな名前が付いているが、特別な演出は何もない。各地の店舗から選ばれたパート社員10人ほどが、売り場での改善事例などを発表する会だ。約160全店の店長や管理職ら300人以上を前にして緊張するだろうが、業績グラフや写真をスクリーンに映し出して懸命にプレゼンテーションをする。