PROFILE
ジャーナリスト。1956年生まれ。英エコノミスト誌の元編集長。東京支局長を経験した知日派。『なぜ国家は壊れるのか』(PHP研究所)ではイタリアと日本の類似性などを分析。ドキュメンタリー映画の製作も手掛ける。
(写真=永川 智子)

「貿易戦争収束のため、日本はEUと協力し、中国に改革を求めよ」

 貿易と世界経済の成長と地政学において、現在は中国に注目が集まっている。好むと好まざるとにかかわらず、北朝鮮の将来、世界貿易戦争の収束、世界経済の安定への鍵を握るのは中国だからだ。

 北朝鮮の問題において中国の国際的な役割が重要なのは明らかだ。昨年中国は、ミサイル実験と核実験を実施した北朝鮮に対し、貿易制裁に参加することを決めた。それにより金正恩(キム・ジョンウン)氏が委員長に就任して以来初めて、韓国と米国の首脳と協議したり、中国を訪れたりすることにつながった。貿易や経済制裁に関する中国の意思決定が、今後も北朝鮮動向の鍵となるだろう。