PROFILE

1947年京都市生まれ。伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソン(日本)社長、最高顧問を経て2009年6月からカルビー会長兼CEO(最高経営責任者)。18年6月、RIZAPグループCOO(最高執行責任者)就任。

(写真=清水 真帆呂)

「中高年はわくわく感から現場を回れば、できる仕事が必ずある」

 約9年間お世話になったカルビーから今年6月にRIZAPグループに移った。カルビーでは在任中に業績をそれなりに伸ばした(2018年3月期までで売上高は約1.8倍)し、もう十分やったのではと思う人もいるだろう。

 でも、中高年になっても新たな仕事に挑む気持ちは大事ではないだろうか。人生100年時代。60歳で定年を迎えてもまだ40年も残っている。時間は十分に長い。

 それだけではない。日本の雇用システムは長い間、長期後払い型だった。若いうちは賃金を抑え、年齢とともに次第に上がっていく。だから若い時は活躍しても働きに比べて受け取りは少なく、年を取って仕事のパフォーマンスが落ちる頃に逆に収入超過となって全体で帳尻が合うというものだ。

 すべてとは言わないが、1つの会社に定年まで勤める人が多いのはこの故でもあるのだろう。だが、最近はこれも変わってきた。40代前半まではある程度上がるが、以後は高原状になり、50代半ばからは明らかに下落し始める。再雇用の60代は先進国の中で一番と言っていいほど、下落幅が大きい。

 これまでの常識は変わりつつあるわけだ。とすれば、中高年になっても自分に刺激を与え、仕事のパフォーマンスをもう一度上げて賃金もまた上げていく意識をもつことは悪くない。こうでなければいけないとは言わないが、環境は変わってきた。