
「国民を不安に陥れるリーダーシップなきエンタメ系トップの罪」
政治でも経済でも不変の法則が一つある。それは、世の中で変革を起こすには、ヒト・モノ・カネを動かさなければならないことだ。最近では、インターネットの普及によってモノよりサービスが注目されるようになったとはいえ、これらが政治・経済を動かすために必要な3要素であることには変わりはない。
米国でトランプ政権が誕生して以来、保護主義が世界中に広がっても、ヒト・モノ・カネが国境を越えるグローバリゼーションは止まらないだろう。ただ、この3要素は世界を動かす必要条件であっても、十分条件ではない。もう一つ、不可欠なものがある。それがリーダーシップだ。
リーダーシップは3要素の「ヒト」に含まれるのではないかという意見もあろう。しかし、3要素はあくまでリソース(資源)であり、その一つであるヒトは具体的には労働者や専門家などだ。一方、リーダーシップは、それらのリソースをどのように組み合わせ、活用するかを決断し、実行する力を指す。このリーダーシップが、今の世界では圧倒的に欠けている。
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